Mari Haneda :: The Real Story 1 - CARIBBEANCOM

あ、わかりました、開けます

これ届いてたんですけど

あれ?

あれ?もしかして

マリーちゃん?

え?もしかして

なおくん?

やっぱりそうだ

え?何でいるの?

ちょっとね、ちょうど実家に戻ってきてて

え、うそ聞いてない

びっくりした

うそ?

どうしようこんな格好いい人だって

なんか変わんないね

え、変わったでしょ

取りま上がってきない?

あ、わかった、ありがとう

このスリッパ開いて

ありがとう

いや、久々だね。

帰ってるなんて聞いてないよ。

いやいやいや、もうほんと、すぐ戻るみたいだからさ。

え、ほんと?そうなの?寂しいな。

寂しいな。

せっかく開いたのに。

まあ、そうだね。

はい、取り回ってくる?

え、いいの?

うん。

え、誰もいない?

うん。

あ、そうなの。じゃあ、ちょっとだけ。

どうぞ、お茶。

ありがとう。

本当に久しぶりだね。

ねえ、どれくらいぶりだっけ?

うーんかもね

元気だった?

元気、元気

そっちは?

え~元気だけど

ナオ君いないから

寂しかった

え、何?いきなりどうしたんだよ?

別に何もないけど

お、何もない?

だって受験で忙しいんじゃなかったっけ?

受験?

うん

あ~そうなんだけど

全然進まなくて

進まない?

そうだってナオ君教えてくれてたじゃん

あ~

まぁちょっとくらいだけどね

だって急にいなくなるから

あ~ごめんね

うん

え、それで進まなくなったの?

そう全然集中できなくなった

ナオ君のせいで

え、俺のせい?

そんなのえ?

困っちゃうなどうしよう

え、どうすればいいの?

彼女とかできたの?

え?

いや、ちょっと

ナオ君モテるもんね

なんでそんなの?なんで知らないでしょそんなの

モテてたよ

え?

私の周りみんなナオ君のこと好きだったもん

え?それ

知らないの?

教えてほしかったな

え?

全然いないよ彼女なんて

ナオ君鈍感だもん

え?

知らないの?

やばい

何?

損してる俺

あははは

損してる

うわぁやべえやっちゃったな

やっちゃったのに

ああそうなんだ

いや全然気づかなかったな

何も気づかないの?

んーま、いやなんかね分かんなかった

私にも?

え?何?

マリにも?

どういうこと?

どういうこと?

ん?

分かってるでしょ

え?だって

勉強とか教えてた仲じゃないの?

ずっと

ずっと、なおくんのこと好きだった。

マジで?

うん。

ちょっと、今、いきなり、いきなりすぎない?

だって、年上だし、甘え、なんか甘えれないし、恥ずかしいし。

こっちがびっくりだな。

なんで気づかなかったの?

だって、そこまで…いやぁ…ねえ。

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